オリックスクレジットは、オリックスレンタカーやオリックス生命、オリックス銀行やなどで知られるオリックスグループのクレジットカード会社です。

オリックスクレジットの商品としては、VIPローンカードやORIX MONEYがあります。

オリックスクレジットは、クレジットカードとしてショッピングに利用するほか、キャッシング（借入）も可能です。

そして、オリックスクレジットを利用される方の中には、ショッピングリボやキャッシングが増え、返済が難しくなっている方もいるかと思います。

今回は、オリックスクレジットを任意整理する場合の最近の状況について、埼玉で借金・債務整理に特化した弁護士が解説していきます。

 

 

商品名　　　　ORIX MONEY

　　　　　　　VIPローンカード

会社名　　　　オリックス・クレジット株式会社

本社所在地　　東京都港区浜松町二丁目3番1号

主な関連会社　オリックス銀行株式会社

　　　　　　　オリックス債権回収株式会社

 

 

オリックスクレジットの任意整理の状況を解説する前に、任意整理における用語を解説していきます。

 

 

今後支払うべき利息です。

多くの会社では、年に18％程度の将来利息がかかります。

 

 

弁護士が会社と交渉し、任意整理がまとまることを和解といいます。

 

 

和解が成立するまでの利息（遅延損害金）をいいます。

多くの会社では、年に20％程度の利息（遅延損害金）がかかります。

 

 

借り入れの返済期間をいいます。

例えば、2021年4月に100万円を借り入れ、その後、2021年5月～2022年4月まで返済を行った場合には、返済期間は1年間（12か月）となります。

 

 

弁護士が任意整理の依頼を受けたことをいいます。

 

 

任意整理をしない場合、本来であれば返済しなければならない金額（借入元金に利息を加えた合計金額）です。

 

 

オリックスクレジットは任意整理に非常に寛容な会社で最大72回～84回程度の分割払いも可能です。

また、オリックスクレジットの任意整理では将来利息の免除も可能です。

以下で詳しく解説していきます。

 

 

 

原則として60回分割に応じてもらえます。

100万円以上の借入の場合には72回～84回分割にも応じてもらえます。

 

 

免除していただけます。

 

 

免除していただけます。

 

 

オリックスクレジットにおける任意整理の主な解決事例を紹介します。

 

 

 

①40代女性

②会社員

③予定返済総額：約250万円（元金約170万円、利息約80万円）

④返済期間：約10年

⑤任意整理前の月々の返済額：約3万8000円

 

 

①任意整理後の返済総額：約170万円

②分割回数：84回の分割払い

③将来利息：全額免除

④和解成立日までの経過利息：全額免除

⑤月々の返済額：約2万円

 

 

将来利息　　　約80万円の減額

月々の返済額　約1万8000円の減額

 

 

 

①40代男性

②会社員　

③予定返済総額：約250万円（元金約180万円、利息約70万円）

④返済期間：約13年

⑤任意整理前の月々の返済額：約4万6000円

 

 

①任意整理後の返済総額：約180万円

②分割回数：84回の分割払い

③将来利息：全額免除

④和解成立日までの経過利息：全額免除

⑤月々の返済額：約2万1500円

 

 

将来利息　　　約70万円の減額

月々の返済額　約2万4500円の減額

 

 

完済から5年間は借入やクレジットカード利用等ができなくなる

 

オリックスクレジットを任意整理した場合、完済から5年間はクレジットカード利用や借入、携帯の機種代の分割購入等ができなくなります。

これは、いわゆるブラックリストに載るためです。

もっとも、任意整理を行ってもデビットカードやチャージ式のキャッシュレス決済等は利用ができますので、任意整理をしたからといって現金生活になるということはありません。

 

オリックスクレジットでショッピングとキャッシングの双方を利用している場合、一方だけの任意整理はできない

 

オリックスクレジットの利用のうち、ショッピング利用枠のみを任意整理したり、キャッシング利用枠のみを任意整理することはできません。

そのため、オリックスクレジットカードを任意整理する場合には、ショッピングもキャッシングも両方とも任意整理する必要があります。

 

 

セントラルサポート法律事務所

弁護士　安井孟（埼玉弁護士会所属）

任意整理をはじめとした債務整理業務に特化した法律事務所を運営しております。