セントラルサポート法律事務所

LINEでの相談は
こちら
電話での相談は
こちら

2025/11/16

介護士が借金返済に困ったら?仕事を辞めずにできる債務整理と注意点を弁護士が解説

債務整理

 

介護士が債務整理を検討するリアルな理由と背景

介護士さんが債務整理を検討することは決して珍しいことではありません。
 
むしろ、介護業界特有の環境が返済困難に陥りやすいこともあります。
 
介護士さんは仕事に真面目で責任感が強い反面、自分を後回しにしてしまう傾向があり、借金の負担を抱えても誰にも相談できず、限界まで我慢してしまうケースが多く見られます。
 
ここでは、介護士が債務整理に直面しやすい“3つの背景” を専門家の視点から解説します。

 

■なぜ介護士が借金問題を抱えるのか?

① 給与水準が低い&昇給幅が小さい現実

 

✅生活費がギリギリ

✅想定外の支出に対応しにくい

✅クレジットカードやキャッシングに頼りがち

 

② 夜勤の不規則さ・ストレスによる支出増加

 

✅外食・コンビニ利用の頻度が増える

✅ストレス解消の買い物・趣味のお金

✅ネットショッピングの衝動買い

 

③ 家族の事情・離婚・介護負担による突然の出費

 

✅リボ払い地獄

✅消費者金融の追加借入れ

 

■介護士ならではの債務整理における注意点

① 仕事の疲れ・シフトの多忙で“放置”しやすい

 

✅郵便物を放置

✅督促の電話に出られない

✅支払い期日を忘れる

 

② ストレスによるうつ症状

 

債務整理は金銭面だけでなく メンタルの回復にも絶大な効果 を持っています。

 

■日常生活や仕事に与える影響は?

【影響の例】

 

✅毎月の支払いに怯える
 
✅睡眠の質が低下
 
✅仕事中に集中できない
 
✅仕事上のミスが増える
 
 
逆に、債務整理に踏み出した後は、
 
🔶睡眠が改善
 
🔶メンタル回復
 
🔶仕事のミスが減少
 
🔶将来設計ができるようになる

 

介護士が選ぶべき債務整理の種類

介護士さんが債務整理を検討する場合、選択肢は大きく「3つ」に分かれます。

✅任意整理

✅個人再生

✅自己破産

それぞれに向いている人が異なるため、ここでは 介護士の生活・収入構造に合わせた最適解 を示します。

 

■任意整理:最も選ばれている方法

任意整理は、介護士さんからの依頼で最も多い方法です。
 

【任意整理の特徴】

 

✅裁判所を使わない

✅仕事や生活に支障なし

✅将来利息が減額・免除される

✅毎月の返済額が減額される

✅職場・家族にバレにくい

✅家や車などの財産が守られる

 

【任意整理はこんな介護士に向いている】

 

🔶家族や職場にバレたくない

🔶手続きに時間や労力をかけたくない

🔶毎月の返済負担を減らしたい

 

■個人再生:借金が相当高額な場合の解決策

【個人再生の特徴】

 

✅裁判所を通じた手続き

✅毎月様々な書類の提出・個人再生委員との面談が必要

✅借金が大幅に減額される

✅条件を満たせばマイホームを守ることができる

✅家族には知られやすい

 

【個人再生が向いている介護士】

 

🔶任意整理では返済が難しい

🔶マイホームを手放したくない

🔶手続きに伴う書類提出などの労力は厭わない

🔶家族に知られても問題ない

 

■自己破産:借金の全額免除で再スタートを切る方法

自己破産は「借金を全額免除」にすることができる制度です。

自己破産を行っても、介護士の資格を失ったり職場を解雇されることはありません。

【自己破産の特徴】

 

✅裁判所を通じた手続き

✅毎月様々な書類の提出・裁判所への出頭・破産管財人との面談が必要

✅原則として全ての借金が全額免除される

✅一定額以上の財産が処分される

✅家族には知られやすい

 

【自己破産が向いているケース】

 

🔶個人再生でも返済が難しい

🔶手続きに伴う書類提出などの労力は厭わない

🔶失うと困る財産が特にない

🔶家族に知られても問題ない

 

介護士の仕事・資格への影響

「債務整理って職場にバレるの?クビになるの?」という不安に思われる方も多いです。
 
✅【結論】介護士が債務整理しても職場にバレない・クビにもならない

 

■債務整理による資格・職場への影響はほとんどなし

任意整理 、個人再生 、自己破産のいずれの場合も介護士の資格への影響はありません。

警備員や保険外交員、士業などと異なり、介護士の資格は債務整理による資格制限が存在しません。

 

■職場に知られにくい理由

✅任意整理は裁判所を介さない手続きであり、職場に知られる可能性はなし

✅個人再生や自己破産も裁判所から職場に通知されることはなし

ただし、返済を長期間放置し「給与差押え」が行われた場合には、職場に「差押命令書」が届き、知られることになります。

つまり、返済を放置せず早めに債務整理を行えば、基本的に職場に知られることはありません。

 

■万が一職場に知られた場合の対処法

万一、債務整理を職場に知られたとしても、解雇されることは法律上ありません。
 

【職場に知られた場合の対応方法】

 

✔事実関係を簡潔に説明する

✔弁護士に相談し手続きを進めていることを伝える

✔仕事や職場に悪影響はないことを説明する

 

債務整理を検討すべきタイミングと失敗しない無料相談の活用術

介護士さんの中には、「まだ大丈夫」「何とか返済できる」という気持ちから、借金問題が深刻化しても相談を先延ばしにする方が多くいます。
 
しかし、借金問題は「早く動いた人ほど負担が小さく済む」のが現実です。
 
ここでは、介護士の方が「いつ債務整理を考えるべきか」「無料相談はどう使うべきか」をわかりやすく整理します。

 

■どんな時に債務整理を本気で考えるべき?

以下の項目が一つでも当てはまる場合、債務整理を“真剣に”検討するタイミングです。

【✔危険サイン(初期段階)】

 

✅リボ払いで借金が減らない

✅毎月の返済が「生活を圧迫している」

✅クレジットカードの利用限度額に達した

✅返済のために借入を行っている

✅返済日が近づくと不安が強い

 

【✔深刻化サイン(中期段階)】

 

✅返済が遅れている

✅督促電話・ハガキが来る

✅夜勤を増やしたり副業を行わないと返済ができない

✅メンタル不調・睡眠障害が出始めた

 

【✔最終警告(危険領域)】

 

✅債権回収会社や債権回収の法律事務所から督促の電話・通知が来る

✅返済を数ヶ月以上滞納している

✅裁判所から通知が届いた

この段階でも放置すると、給与差押えに発展し、「職場にバレる」リスクが急上昇します。

 

■弁護士への相談のコツ

債務整理の相談で最も大事なのは 正直に話すこと です。

恥ずかしがったり、借金額をごまかしてしまうと、間違った手続きを選び、後から後悔するケースが多いです。

【✔相談を成功させる3つのコツ】

 

①自分の借金状況を「メモ」で整理する

用意すべきメモは簡単でOK。

✔借入先会社名

✔負債額

✔月々の返済額

✔滞納状況

✔借入先ごとの最初の借入時期(クレジットカード利用時期)

これを見せるだけで相談がスムーズに進みます。

 

②隠さず、正確に話す(守秘義務で漏れない)

弁護士には厳格な守秘義務があり、相談の場で話したことが外部に漏れることはありませんので安心しましょう。

嘘や隠し事があると、返済計画が破綻しやすくなるため危険です。

 

③「どうしたいか」を最初に伝える

✔職場や家族にバレたくない

✔マイホームや自動車を守りたい

✔毎月の返済額を下げたい

✔自己破産は避けたい

希望条件を最初に伝えておくと、より最適な手続きを提案してもらえます。

 

相談前に準備しておくべきもの

相談前に用意しておくとスムーズになるのは次の3点です。

① 借金のわかるもの(カード・明細・契約書など)

✔クレジットカード

✔ローン契約書

✔借金の明細

✔アプリのスクリーンショット

 

② 収入のわかるもの

✔給与明細

✔源泉徴収票

資料がなければ口頭で収入額を伝える形でも大丈夫です。

 

③ 家計簿(簡単なメモでOK)

✔家賃

✔食費

✔水光熱費

✔通信費

✔保険料

✔教育費

✔美容費

✔交通費

✔日用品代

✔医療費

✔交際費・娯楽費

金額は「ざっくり」で大丈夫です。  

 

介護士が直面しやすい❝よくある質問❞に弁護士目線で回答

介護士の方から寄せられる質問の中でも、特に多い内容をQ&A形式でまとめました。

 
基本的にありません。
 
債務整理を理由に解雇される法的根拠はありません。
 
任意整理であれば家族にも職場にもバレる可能性はまずありません。
 
個人再生や自己破産の場合、基本的に職場にバレる可能性は低いものの、家族にはバレる可能性が高いです。
 
なお、個人再生や自己破産の場合、退職金の資料を提出しなければならないことがあるため、職場にバレる可能性もあります。
 
また、長期間返済を滞納し、給与差押えが行われた場合には、職場にも確実にバレます。
 
一定期間は利用することができません。
 
ただし、以下の期間を経過すれば、基本的にクレジットカードの利用が可能となります。
 
🔷任意整理の場合:完済から5年経過後
 
🔷個人再生の場合:完済から5年〜10年経過後
 
🔷自己破産の場合:免責確定から5年〜10年経過後
 
上記期間中は、クレジットカードのみならず、全ての借入・ローン審査に通りません。また、携帯電話の機種代の分割購入もできません。

 

まとめ/介護士は❝仕事を守りながら❞確実に借金問題を解決できる

介護士として働きながら債務整理を検討する際、多くの方が不安に思うポイントは以下の通りです。

✅家族や職場にバレないか

✅解雇されないか

✅仕事に影響しないか

しかし、本記事で解説した通り…

✔ 介護士は債務整理で解雇されない

✔ 職場に知られる可能性は低い

✔ 資格に影響しない

✔ 任意整理であれば家族に知られにくい

✔ 早期相談ほど負担が小さくなる

一歩踏み出すだけで未来は明るくなります。

あなたが介護士としてこれからも安心して働き続けるために、債務整理は大きな助けになります。  

この記事を書いた人

 

セントラルサポート法律事務所

弁護士 安井孟(埼玉弁護士会所属)

任意整理をはじめとした債務整理業務に特化した法律事務所を運営しております。

 

借金・債務整理のご相談はセントラルサポート法律事務所へ

【相談料無料】【着手金不要】

【リーズナブルで親身な対応】

【家族や友人・会社に知られにくい対応】