イオンモールでの買い物で利用するイオンカード

イオンユーザーなどの間で利用されているイオンカードは、他のクレジットカードと同じようにショッピングやキャッシング（借り入れ）も行うことができます。

そして、イオンカードには多くの種類のカードがありますので、イオンカードとは知らずにイオンカードをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、イオンカードを任意整理する場合の最近の状況や注意点について、埼玉県で借金・債務整理に特化した弁護士が解説していきます。

 

 

商品名　　　　イオンカード
　　　　　　　コスモ・ザ・カード・オーパス
　　　　　　　マルエツカード
　　　　　　　スポーツオーソリティカード　
　　　　　　　ほか多数

会社名　　イオンクレジットサービス株式会社

本社所在地　東京都千代田区神田錦町3丁目22番地テラススクエア

主な関連会社　株式会社イオン銀行

　　　　　　　エー・シー・エス債権管理回収

 

 

イオンカードの任意整理の状況を解説する前に、任意整理における用語を解説していきます。

 

 

今後支払うべき利息です。

多くの会社では、年に18％程度の将来利息がかかります。

 

 

弁護士が会社と交渉し、任意整理がまとまることを和解といいます。

 

 

和解が成立するまでの利息（遅延損害金）をいいます。

多くの会社では、年に20％程度の利息（遅延損害金）がかかります。

 

 

借り入れの返済期間をいいます。

例えば、2021年4月に100万円を借り入れ、その後、2021年5月～2022年4月まで返済を行った場合には、返済期間は1年間（12か月）となります。

 

 

弁護士が任意整理の依頼を受けたことをいいます。

 

 

任意整理をしない場合、本来であれば返済しなければならない金額（借入元金に利息を加えた合計金額）です。

 

 

イオンカードは任意整理に協力的な会社です。

イオンカードとの任意整理では、原則として将来利息の免除と元金の60回分割が可能です。

以下で詳しく解説していきます。

 

 

 

原則として最大60回分割に応じてもらえます。

※状況によっては100回分割程度まで可能な場合も稀にあります。

 

 

原則として免除してもらえます。

 

 

原則として免除してもらえます。

ほとんどの会社では和解成立日までの経過利息は免除されませんので、イオンカードはかなり良心的な対応です。

 

 

イオンカードにおける任意整理の主な解決事例を紹介します。

 

 

 

①30代男性

②会社員　　　　　　

③予定返済総額：約140万円（元金約100万円、利息約40万円）　

④返済期間：約7年

⑤任意整理前の月々の返済額：約3万円

 

 

①返済総額：約100万円

②分割回数：100回の分割払い

③将来利息：全額免除

④和解成立日までの経過利息：全額免除

⑤月々の返済額：約1万円

 

 

将来利息　　　約40万円の減額

月々の返済額　約2万円の減額

 

 

 

①40代女性

②会社員　　　　　　

③予定返済総額：約95万円（元金約80万円、利息約15万円）　

④返済期間：約3年

⑤任意整理前の月々の返済額：約4万円

 

 

①返済総額：約80万円

②分割回数：100回の分割払い

③将来利息：全額免除

④和解成立日までの経過利息：全額免除

⑤月々の返済額：約8000円

 

 

将来利息　　　約15万円の減額

月々の返済額　約3万2000円の減額

 

 

 

①20代男性

②会社員　　　　　　

③予定返済総額　：約36万円（元金約30万円、利息約6万円）　

④返済期間：約6か月

⑤任意整理前の月々の返済額：約1万5000円

 

 

①返済総額：約30万円

②分割回数：60回の分割払い

③将来利息：全額免除

④和解成立日までの経過利息：全額免除

⑤月々の返済額：約5000円

 

 

将来利息　　　約6万円の減額

月々の返済額　約1万円の減額

 

 

完済から5年程度経過するまでは全てのクレジットカード利用や各種借入・ローンが一切できなくなる。

 

イオンカードを任意整理した場合、任意整理による返済が終了してから5年程度経過するまでは全てのクレジットカード利用や各種借入・ローンが一切できなくなります。

これは、いわゆるブラックリストに載るためです。

そのため、クレジットカードで生活費を支払っている場合には、カード払いから振込や口座引き落としの方法に変更する必要があります。

 

WAONポイントが使えなくなる

 

イオンカードを任意整理すると、イオンカードが使えなくなり、WAONポイントも無効になってしまいます。

WAONポイントが残っている方は、任意整理をするまでに全てのWAONポイントを使い切ってしまいましょう。

 

イオンカードでショッピングとキャッシングの双方を利用している場合、一方だけの任意整理はできない

 

ショッピングだけを任意整理したり、キャッシングだけを任意整理することはできません。

イオンカードを任意整理する場合には、ショッピングもキャッシングも両方とも任意整理する必要がありますので注意しましょう。

 

 

セントラルサポート法律事務所

弁護士　安井孟（埼玉弁護士会所属）

任意整理をはじめとした債務整理業務に特化した法律事務所を運営しております。

 

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