セントラルサポート法律事務所

LINEでの相談は
こちら
電話での相談は
こちら

2025/1/22

エポスカードは任意整理できる? 債務整理の方法と和解条件、注意点について徹底解説

【借入先別】任意整理情報

 

エポスカードは任意整理に対応してくれる会社です。エポスカードを任意整理することにより、利息をカットし、借金を分割して返済できるようになるため、月々の支払額が軽減されます。債務整理には様々な方法があるので、借金が膨らみ、債権回収会社からの取り立てに悩んでいる場合は早めに弁護士に相談しましょう。

エポスカードは任意整理しやすい? 債務整理の方法と和解条件、注意点を解説します。

丸井グループで知られるエポスカードは、丸井(OI)で買い物をした際に利用する方も多いです。
エポスカードは、クレジットカードとしてショッピングの際に利用できるほか、キャッシング機能も付いています。
そのため、エポスカードを使ったショッピングやキャッシングがかさみ、返済にお困りの方もいるかと思います。
今回は、エポスカードを任意整理する場合の最近の状況や注意点について、埼玉県で借金・債務整理に特化した弁護士が解説していきます。

エポスカードに関する基礎情報

商品名 エポス(EPOS)カード
会社名 株式会社 エポスカード
本社所在地 東京都中野区中野4丁目3番2号
主な関連会社 株式会社 丸井グループ
株式会社 丸井
スルガ銀行 株式会社
エムアールアイ債権回収

 

エポスカードの借金、返済で困ったときは?

エポスカードは大学生や若い方がクレジットカードの入門として利用することが多いです。カードを使い慣れていない方もいるため、つい使いすぎてしまうケースもあります。
そのために、返済額が多額になり、支払いが困難になってしまうこともあります。
借金、返済で困ったときは債務整理を検討しましょう。
債務整理は、

    • ・自己破産
    • ・個人再生
    • ・任意整理

 

の3つが主な方法になります。

自己破産はエポスカードだけでなく多重債務を抱えてしまい、収入も途絶え、滞納が続いて、返済の見込みがないような場合に検討します。
自己破産した場合は、エポスカードの借金を返済しなくても良くなりますが、持ち家や車などの大半の財産を手放さなければなりません。
個人再生もエポスカードだけでなく多重債務を抱えて滞納が続いている場合に利用が検討されます。ある程度収入があり、少しずつなら返済できる場合に裁判所の監督のもとで借金を大幅に減額してもらえる可能性があります。
自己破産や個人再生は、裁判所での手続きになるため、手続が長期化し多額の費用が掛かりますし、家族や職場に手続きが知られ、また官報に名前が載るので自己破産や個人再生をしていることが公になってしまいます。
一方、任意整理は、弁護士等がエポスカードと交渉することで利息のカットなどを行うものです。
エポスカードとの個別交渉なので時間はさほど掛かりませんし、債務整理を行っていることが家族や職場などに知られる可能性は低いです。

エポスカードにおける最近の任意整理の状況

エポスカードの任意整理では、最大84回の分割払いも可能であり、他の会社と比較しても特に任意整理に協力的な会社です。
また、エポスカードの任意整理では将来利息の免除も可能です。
以下で詳しく解説していきます。

エポスカードの任意整理における分割回数

エポスカードの任意整理では、原則として最大60回分割(5年)に応じてもらえます。
100万円以上の借入の場合には最大84回分割(7年)にも応じてもらえる場合があります。
返済期間を延長することにより、月々の返済額を大幅に減らすことができます。

エポスカードの任意整理における将来利息

将来利息とは、今後支払うべき利息です。多くの会社では、年に18%程度の将来利息がかかります。
エポスカードで任意整理した場合は、原則として免除してもらえます。
エポスカードは、キャッシングだけでなくショッピングにも利用できるカードですが、任意整理を行うことで両方の利息をカットできます。

エポスカードの任意整理における和解成立日までの経過利息

和解成立日までの経過利息とは、和解が成立するまでの利息(遅延損害金)をいいます。多くの会社では、年に20%程度の利息(遅延損害金)がかかります。
エポスカードの任意整理では、原則として免除してもらえます。

エポスカードにおける任意整理の主な解決事例

エポスカードにおける任意整理の主な解決事例を紹介します。

エポスカードにおける任意整理の解決事例①

 

任意整理前の状況

  • ・20代男性
  • ・会社員
  • ・予定返済総額:約170万円(元金約120万円、利息約50万円)
  • ・返済期間:約3年
  • ・任意整理前の月々の返済額:約3万5000円

 

任意整理の結果

    • ・任意整理後の返済総額:約120万円
    • ・分割回数:84回の分割払い
    • ・将来利息:全額免除
    • ・和解成立日までの経過利息:全額免除
    • ・月々の返済額:約1万6700円

 

任意整理によって減額できた金額

      • ・将来利息   約50万円の減額
      • ・月々の返済額 約1万8300円の減額

 

※返済期間とは、借り入れの返済期間をいいます。例えば、2021年4月に100万円を借り入れ、その後、2021年5月〜2022年4月まで返済を行った場合には、返済期間は1年間(12か月)となります。
※予定返済総額とは、任意整理をしない場合、本来であれば返済しなければならない金額(借入元金に利息を加えた合計金額)です。

エポスカードにおける任意整理の解決事例②

 

任意整理前の状況

      • ・20代女性
      • ・会社員
      • ・予定返済総額:約52万円(元金約40万円、利息約12万円)
      • ・返済期間:4か月
      • ・任意整理前の月々の返済額:約1万5000円

 

任意整理の結果

      • ・任意整理後の返済総額:約40万円
      • ・分割回数:60回の分割払い
      • ・将来利息:全額免除
      • ・和解成立日までの経過利息:全額免除
      • ・月々の返済額:約6700円

 

任意整理によって減額できた金額

      • ・将来利息   約12万円の減額
      • ・月々の返済額 約8300円の減額

 

エポスカードを任意整理する方法と流れ

エポスカードを任意整理するには、弁護士や司法書士に依頼するのが一般的です。その流れを確認しましょう。

弁護士や司法書士に相談する

弁護士や司法書士に、エポスカードの返済に困っている旨を相談しましょう。
事務所に行く際は、次のような書類を用意します。

      • ・借入先のカード
      • ・クレジットカードの明細書等、債務の総額が分かる書類
      • ・裁判所から届いた訴状、支払督促等
      • ・身分証明書
      • ・印鑑

 

受任および受任通知

弁護士等との相談の結果、エポスカードの任意整理が最適と判断した場合は、弁護士等がエポスカードに対して受任通知を発送します。
これ以降、エポスカードとの対応は事務所が窓口となるため、取り立てや督促が止まります。

エポスカードへの取引履歴の開示請求

弁護士等がエポスカードに対して取引履歴の開示を請求します。
すべての貸し借りについて適切な利率での引き直し計算を行います。

エポスカードとの交渉

弁護士等がエポスカードとの交渉を行い、和解の成立を目指します。
和解が成立すれば和解契約書が作成され、新たな返済額が確定します。

新たな返済額での返済開始

和解契約で決められた返済額を計画的に返済していきます。
返済を怠った場合は、和解契約違反を理由に一括請求される可能性があるので、期限までに支払うことが重要です。
一般的には、2ヵ月(2回分)支払を延滞した場合は一括請求すると定められていることが多いです。

エポスカードを任意整理する場合の注意点

任意整理は、債務整理の方法としても手軽な方法ですが、気軽に利用できるものではないので注意してください。気軽に利用したことで後悔しないように押さえておくべき注意点を紹介します。

完済から5年程度はエポスカードを含め全ての借入・クレジットカード利用ができなくなる

エポスカードを任意整理した場合、任意整理による返済が終了してから5年程度はエポスカードを含め全てのクレジットカード利用、借入、各種ローン(自動車ローン、携帯電話機種代の分割ローン等)もできなくなります。
これは、いわゆるブラックリストに載る(信用情報機関に事故情報が登録される)ためです。
そのため、エポスカードで水光熱費や通信費、保険料等の生活費を支払っている場合はもちろん、他のカードで生活費を支払っている場合にも、カード払いから振込や口座引き落としの方法に変更する必要があります。

エポスポイントが使えなくなる

エポスカードを任意整理すると、エポスカードが使えなくなり、エポスポイントも無効になってしまいます。
エポスポイントが残っている方は、任意整理をするまでに全てのエポスポイントを使い切ってしまいましょう。

エポスカードでショッピングとキャッシングの双方を利用している場合、一方だけの任意整理はできない

ショッピング分だけを任意整理したり、キャッシング分だけを任意整理することはできません。
エポスカードを任意整理する場合には、ショッピング分もキャッシング分も両方とも任意整理する必要がありますので注意しましょう。

完済後もエポスカードの取引ができなくなる可能性がある

ブラックリストに載った(信用情報機関に事故情報が登録された)場合でも、任意整理後の借金を完済すれば、完済から5年経過することで削除されます。
信用情報が回復すれば、カードの取引が可能になりますが、エポスカードは社内ブラックにより取引できない可能性もあります。
社内ブラックとは、エポスカードを任意整理したという過去の情報が、エポスカードの社内に残っているために、それが原因で新たに取引を始められない状態のことです。

エポスカードを長く利用している場合は過払い金が発生している可能性がある

エポスカードでは、2007年(平成19年)3月ごろまで27%もの金利で貸し付けを行っていましたが、この金利は利息制限法を大幅に上回るものです。
そのため、この金利で返済していた場合は、払いすぎた利息(過払い金)が発生している可能性があります。
過払い金が発生している場合は、払いすぎた利息の返還を求めたり、元本に充当することで借金を減らせる可能性があります。

ルームアイディ(Room ID)を利用していても任意整理は可能

ルームアイディ(Room ID)とは、エポスカードが提供する家賃保証サービスです。
賃貸物件を借りる際は、貸主と賃貸借契約を結んで貸主に毎月家賃を支払わなければなりません。また、家賃の支払いを担保する保証人を立てることが求められます。
ルームアイディ(Room ID)は家賃の支払いを代行し保証人代わりになってくれるサービスで、賃貸借契約がスムーズに締結できるため、利用者も多いと思います。

では、エポスカードで家賃保証サービスを利用している場合は、任意整理ができるのか? と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、エポスカードで家賃保証サービスを利用している場合でも任意整理ができます。
ただし、家賃保証サービスは使えなくなるため、家賃の支払い方法を口座振替等に変更する必要がありますし、貸主から保証人を求められる可能性があります。
いずれにしても、エポスカードを任意整理しても、エポスカード側には、借主を賃貸物件から退去させる権限はありません。
賃貸借契約を継続するかどうかは、貸主との交渉で決まるものです。

エポスカードの任意整理を弁護士に依頼するメリット

エポスカードの任意整理は、債務者が自分で行うこともできますが、弁護士や司法書士などの専門家に依頼した方が様々なメリットを得られます。

督促をストップできる

エポスカードの任意整理を自分でやる場合、任意整理の交渉を行っている間も督促が続きます。
一方、弁護士や司法書士に任意整理を依頼した場合は、弁護士や司法書士が受任した時点で、エポスカードに対して受任通知を発します。
エポスカードが受任通知を受け取った後は、債務者本人への督促がストップします。
督促に追われていた方にとっては精神的に楽になるはずです。

有利な条件で和解できる

任意整理の和解条件は、当事者が自由に決められます。
債務者が自分でエポスカードと任意整理の交渉をすることも可能ですが、相手は借金取り立てのプロなので、債務者にとって不利な条件での返済を求めてくることもあります。
弁護士が交渉すれば、対等の交渉を行うことができますし、債務者に有利な条件での和解につなげることができます。

債権者も真剣に交渉に応じてくれる

任意整理の交渉を債務者が自分でやろうとしている場合、債権者は債務者に対して本気で任意整理したいと思っているのか疑いの目を向けることもあります。任意整理後は減額した借金を計画的に返済することが求められますが、それができるのか疑われがちです。
その点、弁護士に交渉を依頼している場合は、債務者が真剣に借金返済に取り組む意思があると判断しやすいため、債権者も真剣に交渉に対応してくれます。

他の債務の任意整理もまとめて行うことができる

エポスカード以外にも借金があり、返済に困っている場合は、すべての債権者との交渉を同時に進めるのは大変な労力を要します。
多重債務の方でも、弁護士に依頼すれば、複数の債権者との交渉をまとめて行ってもらえます。
債務整理に詳しい弁護士であれば、多重債務者のために複数の債権者と同時に交渉することはよくあることなので、安心して任せることができます。

エポスカードの任意整理を検討しているなら弁護士にご相談ください

エポスカードの返済が難しくなり、債務整理を考えている場合は、早めに弁護士にご相談ください。
早めに相談すれば、任意整理によって借金問題を解決できることがあります。
借金を返済しないと遅延損害金が発生するので、時間が経つほどに借金は膨らんでしまいます。
この場合、任意整理では対処できず、自己破産や個人再生と言った裁判所での手続きが必要になるなど、より大掛かりな手続きが必要になってしまいます。
エポスカードなら任意整理により、借金を減らせる可能性があるので、早めの対処が重要です。