楽天カードマンで有名な楽天グループの銀行といえば楽天銀行

楽天銀行では、預金金利が他の銀行と比べて高く、多くの方が楽天銀行の口座を保有しています。

そんな楽天銀行からの借り入れといえば、楽天銀行スーパーローンです。

今回は、楽天銀行スーパーローンを任意整理する場合の最近の状況や注意点について、埼玉県で借金・債務整理に特化した弁護士が解説していきます。

 

 

商品名　　　　楽天銀行スーパーローン

会社名　　　　楽天銀行株式会社

本社所在地　　東京都港区港南2‐16‐5 NBF品川タワー

主な関連会社　楽天カード株式会社

　　　　　　　楽天グループ株式会社

 

 

楽天銀行スーパーローンの任意整理の状況を解説する前に、任意整理における用語を解説していきます。

 

 

今後支払うべき利息です。

多くの会社では、年に18％程度の将来利息がかかります。

 

 

弁護士が会社と交渉し、任意整理がまとまることを和解といいます。

 

 

和解が成立するまでの利息（遅延損害金）をいいます。

多くの会社では、年に20％程度の利息（遅延損害金）がかかります。

 

 

借り入れの返済期間をいいます。

例えば、2021年4月に100万円を借り入れ、その後、2021年5月～2022年4月まで返済を行った場合には、返済期間は1年間（12か月）となります。

 

 

弁護士が任意整理の依頼を受けたことをいいます。

 

 

任意整理をしない場合、本来であれば返済しなければならない金額（借入元金に利息を加えた合計金額）です。

 

 

楽天銀行スーパーローンの任意整理では、保証会社である楽天カードと交渉を行うことになります。

そのため、楽天銀行スーパーローンの任意整理の状況は、楽天カードにおける任意整理の状況になります。

 

 

楽天銀行の保証会社である楽天カードは任意整理に協力的な会社です。

楽天カードとの任意整理では、原則として将来利息の免除と元金の60回分割が可能です。

以下で詳しく解説していきます。

 

 

 

原則として、60回での分割に応じてもらえます。

ただし、60回以上の分割には応じてもらえません。

 

 

原則として免除してもらえます。

 

 

和解までの期間に応じて和解成立日までの経過利息の有無が異なります。

 

・弁護士による受任から3か月以内での和解

全額免除してもらえます。

 

・弁護士による受任から3か月以上での和解

免除されません。

 

 

楽天銀行における任意整理の主な解決事例を紹介します。

 

 

 

①30代男性

②会社員　　　　　　

③予定返済総額：約210万円（元金約140万円、利息約70万円）　

⑤任意整理前の月々の返済額：3万円

 

 

①返済総額　約140万円

②分割回数　60回の分割払い

③将来利息　全額免除

④和解成立日までの経過利息　全額免除

⑤月々の返済額　約2万3000円

 

 

将来利息　　　約70万円の減額

月々の返済額　約7000円の減額

 

 

 

①20代男性

②会社員　　

③予定返済総額：約65万円（元金約50万円、利息約15万円）　

④返済期間：4か月

⑤任意整理前の月々の返済額：1万5000円

 

 

①返済総額　約50万円

②分割回数　60回の分割払い

③将来利息　全額免除

④和解成立日までの経過利息　全額免除

⑤月々の返済額　約8300円

 

 

将来利息　　　約15万円の減額

月々の返済額　約6700円の減額

 

 

完済から5年間は楽天銀行を含めて借入ができなくなる

 

楽天銀行スーパーローンを任意整理した場合、任意整理による返済が終了してから5年間は楽天銀行を含めて消費者金融等からの借入が一切できなくなり、クレジットカードも使えなくなります。

これは、いわゆるブラックリストに載るためです。

そのため、今後マイホームや自動車を購入する予定の方は、一定期間はローンが組めなくなることに注意する必要があります。

 

楽天カードから借り入れがある場合は楽天カードも任意整理する必要がある

 

楽天銀行からの借り入れは楽天カードが保証会社になっていますので、楽天銀行からの借り入れを任意整理した場合、保証会社である楽天カードと交渉する必要があります。

そのため、楽天カードからの借り入れがある場合には、楽天カードも任意整理する必要があります。

楽天銀行のみを任意整理することはできませんので注意しましょう。

 

和解までに3か月以上かかると経過利息が免除されない

 

楽天銀行スーパーローンの任意整理では、和解までに受任から3か月以上経過すると、和解成立日までの経過利息が免除されなくなります。

和解成立日までの経過利息を免除するためにも、早めの和解が重要です。

3か月以内の和解を成立させるためにも、返済にお困りの方は早めに相談を行いましょう。

 

 

セントラルサポート法律事務所

弁護士　安井孟（埼玉弁護士会所属）

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